門戸を張る
もんこをはる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to keep a fine house
文例 · 用例
仮令猶お立派に門戸を張る事が出来なくとも、他の腰弁生活を羨むほどの事は無い。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
小さい時から長袖が志望であったというから、あるいは画師となって立派に門戸を張る心持がまるきりなかったとも限らないが、その頃は淡島屋も繁昌していたし、椿岳の兄の伊藤八兵衛は飛ぶ鳥を落す勢いであったから、画を生活のたつきとする目的よりはやはり金持の道楽として好きな道から慰みに初めたのであろうと思う。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
その中で左に右く画家として門戸を張るだけの技倆がありながら画名を売るを欲しないで、終に一回の書画会をだも開かなかったというは市井町人の似而非風流の売名を屑しとしない椿岳の見識であろう。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
犬や猫が垣の破れや塀の隙間を見出して自然とその種属ばかりに限られた通路を作ると同じように、表通りに門戸を張ることの出来ぬ平民は大道と大道との間に自ら彼らの棲息に適当した路地を作ったのだ。
— 一名 東京散策記 『日和下駄』 青空文庫
犬や猫が垣の破れや塀の隙間を見出して自然と其の種属ばかりに限られた通路を作ると同じやうに、表通りに門戸を張ることの出来ぬ平民は大道と大道との間に自ら彼等の棲息に適当した路地を作つたのだ。
— 永井荷風 『路地』 青空文庫
ただ勇の試衛館は、たとえば斎藤弥九郎の練兵館、桃井春蔵の士学館――この二人とも、文久二年十二月、清河建白書の趣旨通り、与力格をもって幕府に召抱えられた――同様に、しかし月とすっぽんほどの段違いの格で、江戸市中に門戸を張る武術道場の一つではあったが、斎藤、桃井らの道場とちがった一つの特徴をもっていた。
— 服部之総 『新撰組』 青空文庫
犬や猫が垣の破れや塀の隙間を見出して自然とその種属ばかりに限られた通路を作ると同じやうに、表通りに門戸を張ることの出来ぬ平民は大道と大道との間に自ら彼等の棲息に適当した路地を作つたのだ。
— 木村荘八 『両国界隈』 青空文庫
作例 · 標準
彼は成功を収めてから、郊外に豪邸を建て門戸を張っている。
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代々続く名家では、いつも立派な門戸を張って客人を迎えている。
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政治家として成功するためには、それなりの門戸を張る必要がある。
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