馬鍬
まぐわ異読 まんが・うまぐわ
名詞
標準
harrow
文例 · 用例
遠く見れば水戸様の饌にのりそうな農人形が、膝まで泥に踏み込んで、柄の長い馬鍬を泥に打込んでは曳やっと捏ね、また打込んでは曳やっとひく。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
私の掌には長年の鑿だこが出来てゐて力仕事にかけては随分自信があるのであるが、鑿のあたる所と、馬鍬のあたる所とは違ふと見えて、僅かなジヤガイモ畑の開墾で右の掌に血まめが三つばかり出来た。
— 高村光太郎 『開墾』 青空文庫
頭の上に来かかつているお日様のもと、馬鍬を中にして馬と人が、泥田のなかをわき目もふらずどう/\めぐりしているのを見ていると、佐太郎はふと、ニユーギニヤに渡る前、中支は蕪湖のほとりで舐めた雨季の膝を没する泥路の行軍の苦労を思い出した。
— 伊藤永之介 『押しかけ女房』 青空文庫
ガバ/\と音立てて進む馬鍬のあとに、両側から流れ寄つて来る※みたいな泥の海に掻き残された大きな土塊の島が浮ぶ。
— 伊藤永之介 『押しかけ女房』 青空文庫
そのあとを、馬鍬にとりついて行く男の上半身シヤツ一枚の蟷螂みたいな痩せぎすな恰好はたしかに秀治にちがいなかつた。
— 伊藤永之介 『押しかけ女房』 青空文庫
この下のやつが『ベッド』で、上のが『製図屋』、真ん中でぶらぶらしてるのが『馬鍬』と呼ばれています。
— IN DER STRAFKOLONIE 『処刑の話』 青空文庫
下部はベッドと言い、上部は図引きと呼ばれ、この中央のぶら下がっている部分はエッゲ(馬鍬)と呼ばれています」「エッゲですって?
— IN DER STRAFKOLONIE 『流刑地で』 青空文庫
高齢のため腰が曲がり、額にも頬にも深い皺が縦横に刻まれていた――思索と悲嘆という名の馬鍬が刻み込んだのだ。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『犬酸漿』 青空文庫
作例 · 標準
昔の農作業では、馬鍬を使って畑を耕してから種をまいていたんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
この農具は馬鍬といって、土を均したり、雑草を取り除いたりするのに使うんだよ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
博物館で、様々な時代の馬鍬が展示されていて興味深かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite