杜漏
ずろう
形容動詞名詞
標準
careless
文例 · 用例
私は、他のことは杜漏ですが、画に関する限り、誠にキチンと骨身を惜しまずいたします。
— ――皇太后陛下御下命画に二十一年間の精進をこめて上納―― 『画筆に生きる五十年』 青空文庫
今までは瑣々たる問題にも、きわめて丁寧にいらえしつる余が、このころより官長に寄する書にはしきりに法制の細目にかかずろうべきにあらぬを論じて、ひとたび法の精神をだに得たらんには、紛々たる万事は破竹のごとくなるべしなどと広言しつ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
相手があくまでも情ないほど、師直の恋はいよいよ募って、色黒く骨たくましい坂東武者もこの頃は恋い死なぬばかりに思いわずろうている。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
後から来た男が、襟首を掴んで、引きずろうとした。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
それからというもの、お腹の中の子供がもしや博士の罪の子ではないかと、そればかりを思いわずろうて、一日だって心の安らかな日はありませんでした。
— 平林初之輔 『或る探訪記者の話』 青空文庫
壮太郎はそれに気を腐らして、この一冬をどうしてお島と二人で、この町に立籠ろうかと思いわずろうた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
病気が癒るとも癒らぬともきまらずに、長いあいだ生家へ帰っている若い妻の身のうえを、独で案じわずろうているこの主人の寝起の世話を、お島はこの頃自分ですることにしていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
妹のフロラが彼女に自分の幸運をゆずろうともせず意気揚々とインド行の仕度にロンドンへ父と出かけた後は特にひどくなりました。
— 宮本百合子 『「母の膝の上に」(紹介並短評)』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は何事にも杜漏なところがあり、よくミスをする。」
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「杜漏な態度で仕事をしていると、重要なことを見落としてしまう。」
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「杜漏な管理体制が、今回の事故の原因となった。」
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