隊服
たいふく
名詞
標準
文例 · 用例
空が光って青いとき、黄いろなすぢの入った兵隊服を着て、大手をふって野原を行くのは、誰だっていゝ気持ちです。
— 宮沢賢治 『葡萄水』 青空文庫
或ル時代ノ社會主義者ノ市立ノ家屋ヲ考ヘシ如キハ市民ノ全部ニ居常且終生劃一ナル兵隊服ヲ着用セシムベシト云フト一般、愚論ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
ソ連に捕虜になつてゐた日本の兵隊は、ぢいつと見てゐると、兵隊服をとほして、大工とか、魚屋とか、会社員とかの職業がにじみ出てゐた。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
倅が兵隊服を着て、あのまん丸な若々しい顔に人懐っこい微笑をうかべながら佇っている姿が、今もまざまざと見えるようだ。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『情状酌量』 青空文庫
よく見ると、彼は、オオスタリイの兵隊服を著てゐる。
— 岸田國士 『世界覗眼鏡』 青空文庫
英国は紺の胴に白い幅広の袖をつけた軽快なもの、仏国は、カーキ色の兵隊服は平凡だが、帽子は例の黒に赤い縁をとつた純フランス風のケピイがなかなか小粋である。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
あれほど抜群であったG・�Tの兵隊服が全然目をひかなくなったではないか。
— 田園ハレム 『安吾巷談』 青空文庫
ある日、兵隊服を着た、二人連れのおじさんが、お薬を売りにきました。
— 小川未明 『小さな年ちゃん』 青空文庫