別火
べっか異読 べつび
名詞
標準
cooking over a second fire to prevent contamination from one's everyday fire for performing Shinto rites
文例 · 用例
今日だけは他の剃刀を研がねえからね、仕事と謂や、内じゃあ商売人のものばかりというもんだに因って、一番不浄|除の別火にして、お若さんのを研ごうと思って。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
出産をけがれとする思想は日本民族固有のもので、彼等が一般聚落の地から稍※離れた處に産屋を建てて産婦を別火せしめた事は古事記以來の文獻に著しい古俗である。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
産婦をけがれとして別火せしめた同じ思想が、執拗に産所の民をして火鉢の灰まで旅に持廻らせたのである。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
昔は勿論のこと現在でも、みな前もつて別火潔斎して、身を浄め心を直くし、当日は楽屋へ壇を築き、翁面を安置し、神酒と洗米を供へ、これを大夫以下順次に頂戴して舞台へ出る。
— 二十四世 観世左近 『よくぞ能の家に』 青空文庫
今も月経の事をブンヤ(分屋)とか、ベックハ(別火)とか、コヤンボウ(小屋坊)とか、コヤ(小屋)などという地方があるようですが、それらは古い時代の風習が言葉に残っているのであります。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
おべっかを使って、落ちこぼれをめぐんで貰おうと心がけている手あいだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
社員に、おべっかを使うように、ペコペコ頭を下げた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「あンちき生、課長や、山長さんにゃおべっかばっかしこけやがって!
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
作例 · 標準
神事の際には、別火で炊かれた清らかな食事を供える。
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昔の修行僧は、俗世との接触を断つため、別火で自炊していたという。
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「お正月のお供えは、特別に別火で調理したものを用意する。」
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