もどかしげに
もどかしげに
副詞
標準
fretfully
文例 · 用例
笠井さんは、醜怪な、奇妙な表情を浮べて、内心、動乱の火の玉を懐いたまま、ものもわからず勘定をすまし、お茶代を五円置いて、下駄をはくのも、もどかしげに、「やあ、さようなら。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
足袋を履くのももどかしげに足踏みの稽古から駈足のスタートにかかった。
— 岡本かの子 『快走』 青空文庫
』と促しかけたれど、應へもなきをもどかしげに、『さらば我まづ語らむ。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
太った身体をよちよちさせて、駈け上って来た旧い顔の女中に、もどかしげに、「南條先生は、何時に発った!
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
葉子は夢中でショールとボアとをかなぐり捨て、もどかしげに帯だけほどくと、髪も解かずに寝台の上に倒れかかって、横になったまま羽根|枕を両手でひしと抱いて顔を伏せた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
母は、もどかしげに青年を促した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」 青年は、もどかしげに、叫ぶように云うのだった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」 青年は、もどかしげに、叫ぶやうに云ふのだつた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼はもどかしげに、時計を何度も見た。
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答えがわからない子供は、もどかしげにペンを噛んでいた。
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電車の遅延に、乗客たちはもどかしげに溜息をついた。
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