斗南
となん
名詞
標準
the whole world
文例 · 用例
強いていおうならば北斗南面して看るという唐ようの古語にでも表現を譲るより仕方はあるまい。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「青森県沿革」本県の地は、明治の初年に到るまで岩手・宮城・福島諸県の地と共に一個国を成し、陸奥といひ、明治の初年には此地に弘前・黒石・八戸・七戸および斗南の五藩ありしが、明治四年七月列藩を廃して悉く県となし、同年九月府県廃合の事あり。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
遂ニ自ラ号シテ斗南狂夫トイフ。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
従って、その遺稿集は、『斗南存稾』と題されている。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
この『斗南存稾』を前にしながら、三造は、これを図書館へ持って行ったものか、どうかと頻りに躊躇している。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
彼は、軽い罪ほろぼしの気持で『斗南存稾』を大学と高等学校の図書館に納めることにした。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
金十郎が、どこの辺から出て来たのか、と声をかけると、もしや奉謝にあずかれるかと、おれは斗南から、わしはどこどこからとつぶやく、 そのなかに京なまりの女の声を聞きつけた。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫
川口の米会所で昵懇だったのを思いだし、廻船の上乗りにでもしてもらって江戸へ帰ろうと、郭内のお長屋をたずねると、川村孫助はみすぼらしい金十郎の風態をそば眼するなり、ひとりでのみこんで、斗南の白並というところにある御船番所の御小人に推挙してくれた。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
斗南(となん、となみ) 斗南鎮 - 台湾雲林県の鎮。 斗南駅 - 斗南鎮にある鉄道駅。 斗南藩 - 現在の青森県の東部、下北半島に置かれていた藩。会津藩#斗南藩を参照。 斗南半島 - 下北半島の別称。 斗南先生 - 中島敦の伯父の中島端のこと。
出典: 斗南 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0