鐙
あぶみ
名詞
標準
stirrup
文例 · 用例
」ト傍に控へた備中の家来、サソクに南蛮鉄の鐙を取つて、中を遮つて出した途端に、ピシリと張つた。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
鐙の真中が其のシツペイのために凹んで居た――と言ふのが講釈の分である。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
さて此の趣で見ると、最初から按摩の様子に、迚も南蛮鉄の鐙の面を指で張窪ますほどの力がない。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
――帰路に闇川橋を通りけるに、橋姫の宮のほとりにて、丈高くしたゝかなる座頭の坊、――としてあるが、宇都谷峠とは雲泥の相違、此のしたゝかなるとばかりでも一寸鐙は窪ませられる。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
越中密に立つて鐙をはづし、座頭がしつぺいを鐙の鼻にて受くる。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
鐙の雉子のもゝのまがりめ二ツ三ツに張砕けたり。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
「あつ、」と越中、がたり鐙を投り出し、馬にひらりと乗るより疾く、一|散に遁げて行く。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
元禄の頃の陸奥千鳥には――木川村入口に鐙摺の岩あり、一騎立の細道なり、少し行きて右の方に寺あり、小高き所、堂一宇、次信、忠信の両妻、軍立の姿にて相双び立つ。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
作例 · 標準
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