変通自在
へんつうじざい
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
freely adaptable, very flexible, nimble in adaptation
文例 · 用例
「すなおに白状すればそのように、強情を張らばまたそのように、相手方しだいによって変通自在の吟味をするのが右門の本領じゃ。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
令子は変通自在な銀の小さい月を漁師の掌の上に落した。
— 宮本百合子 『黒い驢馬と白い山羊』 青空文庫
「話では、天狗は変通自在のものだと云います。
— 宮本百合子 『ブルジョア作家のファッショ化に就て』 青空文庫
事実が単純でない以上、大衆がいつの間にかあの憎むべき変通自在性を過少評価するような固定した形にだけ様式化して扱うのは危険だ。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
モットモット変通自在な、玄怪不可思議なものである……という事実が実際に首肯出来れば、同時に「胎児の夢」の実在が、首肯出来る筈である。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
しかし巽斎のディレツタンティズムは変通自在の妙のない代りに、如何にも好箇の読書人らしい清目なる風格を具へてゐる。
— 芥川龍之介 『僻見』 青空文庫
変通自在でのうてはならぬ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
ところが、この連中は、年中、用もないのに人を訪問してゐるものだから、ついでに娘の御機嫌などもとりつけてゐるものと見え、野暮かと思へば変通自在で、波子は内心この連中を軽蔑しながら、然し、この連中と話をするのが、決して不快ではないのであつた。
— 坂口安吾 『波子』 青空文庫
作例 · 標準
熟練の職人は、その日の気温や湿度の変化を感じ取り、変通自在な手さばきで最高の状態のうどんを打ち上げる。
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あの弁護士は、相手の出方によって攻めと守りを瞬時に切り替える、変通自在の法廷戦術で多くの裁判を勝ち抜いてきた。
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忍者のように変通自在な身のこなしで、彼女は障害物競走のコースをあっという間に駆け抜けてみせた。
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