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終日

ひねもす異読 ひめもす
副詞頻度ランク #17271 · 青空 1517
1
標準
for the whole day
文例 · 用例
ああ、わが故郷にあるの日、終日怒りうゑを感じ、手を高く蒼天のうへに伸ぶ。
――大沼竹太郎氏ニ捧グル詩―― 立秋 青空文庫
春雨や小磯の小貝|濡るほど 終日|霏々として降り続いている春雨の中で、女の白い爪のように、仄かに濡れて光っている磯辺の小貝が、悩ましくも印象強く感じられる。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
春の海|終日のたりのたりかな だれも知ってる名句であるが、のたりのたりという言葉の音韻が、浪の長閑な印象をよく表現し、ひねもすという語のゆったりとした語韻と合って、音象的に非常に強く利いてるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
田舎のどこの小さな町でも、商人は店先で算盤を弾きながら、終日白っぽい往来を見て暮しているし、官吏は役所の中で煙草を吸い、昼飯の菜のことなど考えながら、来る日も来る日も同じように、味気ない単調な日を暮しながら、次第に年老いて行く人生を眺めている。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
母は終日、彼女にあたえられた部屋で過去の瞑想にふけっているようであった。
吉行エイスケ 新種族ノラ 青空文庫
終日家につかっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
重い脚を引きずって、銃や背嚢を持って終日歩き、ついに、兵站部の酒保の二階――たしかそうだったと思っている――で脚気衝心で死ぬ。
黒島伝治 反戦文学論 青空文庫
さうだのに、この瑠璃は終日溪を飛去らず、自ら自らの聲をたのしんでゐるやうに永い午後の倦怠を歌つてゐる。
梶井基次郎 闇への書 青空文庫
作例 · 標準
春のうららかな陽気に誘われて、庭のベンチでひねもす読書をして過ごした。
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「のどかな昼下がり、ひねもす波の音を聞いているだけで心が洗われるね」と彼女が呟いた。
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与謝蕪村の句にあるように、春の海がひねもすのたりとしている光景は実に平和だ。
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終日(ひねもす) — 幻辞.com