西馳
せいち
名詞
標準
文例 · 用例
この輩が学者の本色を忘却して世変に眩惑し、目下の利害を論じて東走西馳に忙わしくし、あるいは勤王といい、また佐幕と称し、学者の身をもって政治家の事を行わんとしたるの罪なり。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
提灯を携え東奔西馳し、父に会同せんことを企図すれども、途次さらに人影だもあることなし。
— 井上円了 『妖怪報告』 青空文庫
さてはと、信玄は、(一昨年このかた、越中への出陣、つづいて無理な上洛、また半歳以上にのぼる相州への遠征など――打続いての東奔西馳に、さしもの謙信も、つかれ気味とみゆる) と内心、いささか安んじたり、また謙信の用兵の拙を、嗤っていたりしていたところである。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫