化仏
けぶつ
名詞
標準
transformed Buddha
文例 · 用例
仏の名を称ふるが故に、五十|億劫の生死の罪を除き、化仏の後に従つて、宝池の中に生る。
— 高村光太郎 『美の日本的源泉』 青空文庫
僧侶といふよりも、げてものの化仏。
— 高祖保 『希臘十字』 青空文庫
手で払いのけながら、「思うても御覧じ、どうして、この始末のわるい人間が生身のまま化仏できよう。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
陽春ああ、春は遠くからけぶつて来る、ぽつくりふくらんだ柳の芽のしたに、やさしいくちびるをさしよせ、をとめのくちづけを吸ひこみたさに、春は遠くからごむ輪のくるまにのつて来る。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
火鉢の中には今燃やしつけたばかりらしい木片がけぶつてゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
」 先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の圖の、上から下へ白くけぶつた銀河帶のやうなところを指しながら、みんなに問ひをかけました。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
若葉といひ、松のしんといひ、うちけぶつた五月晴の空といひ、そんなことを思ひ浮べると、どうしてもこれらの深山の鳥の啼く聲が身に浸み響いて來てならない。
— 若葉の山に啼く鳥 『樹木とその葉』 青空文庫
硫黄にけぶつた屋根の色がさつぱり出てゐない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
寺の本堂の壁には、小さな化仏がたくさん彫り込まれていた。
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観音菩薩像の頭部には、いくつもの化仏が配されている。
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遠くから見ると目立たないが、よく見ると岩肌に化仏のレリーフが施されている。
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