騒々
そうそう
名詞
標準
文例 · 用例
風の音|許り外に騒々しくて、家の内には元気よく騒ぐものもない。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
平生は鉄工所でどんがんする鎚の音、紡績会社の器械のうなり、汽笛の響、有らゆる諸工場の雑多な物鳴り等、大都会の騒々しさも、今日は一切に耳に入らない。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
温泉場の気分は「静かな華やかさ」にあつて「賑やかな騒々しさ」にないのだから。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
一切は、また狭い、低い、騒々しい、不潔な、暗い、船室の生活へ帰った!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
便所は、階段を降りて、すぐ右だ」 だだだだと階段からころげ落ちるように騒々しく下へ降りて行って、それっきり、しんとなった。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
茶筌でお茶を掻き廻しているような音でもあるが、どうも、それにしてはひどく乱暴な騒々しい音である。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
それかと云って、もう少し気楽なところでは、卓布や食器がひどく薄汚かったり、妙に騒々しかったり、それよりも第一料理が重苦しくて、自分の胃には拠なく負担が過ぎるのである。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
そうかと云ってあまり騒々しいぷろれたがり屋の酒呑み客も来なかった。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫