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無我

むが
名詞頻度ランク #40353 · 青空 228
1
標準
selflessness
文例 · 用例
婆汁なんかをたくらんだのは大いに惡いが、しかし、このごろの繪本のやうに、逃げるついでに婆さんを引掻いて怪我させたくらゐの事は、狸もその時は必死の努力で、謂はば正當防衞のために無我夢中であがいて、意識せずに婆さんに怪我を與へたのかも知れないし、それはそんなに憎むべき罪でも無いやうに思はれる。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
福慈の神に出会い一目それをわが娘と知るや無我夢中になってしまって、矢庭に掻き抱こうとした旅塵の掌で、危うく白妙の斎の衣を穢そうとして、娘に止められて気が付いたほどである。
岡本かの子 富士 青空文庫
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
樋口一葉 この子 青空文庫
私は無我無心でぼんやりしていた。
寺田寅彦 浅草紙 青空文庫
一分間で言える、僕と或|少女と乙な中になった、二人は無我夢中で面白い月日を送った、三月目に女が欠伸一つした、二人は分れた、これだけサ。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
僕等は生れてこの天地の間に来る、無我無心の小児の時から種々な事に出遇う、毎日太陽を見る、毎夜星を仰ぐ、ここに於てかこの不可思議なる天地も一向不可思議でなくなる。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
一分間で言える、僕と或少女と乙な中になった、二人は無我夢中で面白い月日を送った、三月目に女が欠伸一つした、二人は分れた、これだけサ。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
からだにも心にも、ぽかんとしたような絶望的|無我が霧のように重く、あらゆる光をさえぎって立ちこめている。
国木田独歩 窮死 青空文庫
作例 · 標準
剣道の試合中、いつの間にか思考が止まり、体が勝手に動く無我の境地に達した瞬間があった。
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彼は無我の精神で修行に励み、ついに悟りを開くことができたと言い伝えられている。
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自分を捨て、他人のために尽くすその姿は、まさに無我の境地を体現しているかのようだった。
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2
標準
anatta
作例 · 標準
仏教の根本的な教えである「無我」は、固定的な「私」という存在を否定するところから始まる。
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全ての現象は縁によって生じているため、不変の自己など存在しないというのが無我の思想だ。
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瞑想を通じて「無我」を体感することで、日常の悩みから解放される修行者も少なくない。
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ウィキペディア

無我 は、あらゆる事物は現象として生成しているだけであり、それ自体を根拠づける不変的な本質は存在しないという意味の仏教用語。非我とも訳される。我(アートマン)とは、永遠に変化せず(常)・独立的に自存し(一)・中心的な所有主として(主)・支配能力がある(宰)と考えられる実在を意味する。全てのものにはこのような我がなく、全てのものはこのような我ではないと説くのを諸法無我という。

出典: 無我 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0