恋妻
こいづま
名詞
標準
loving wife
文例 · 用例
真佐子の母親であった美しい恋妻を若い頃亡くしてから別にささやかな妾宅を持つだけで、自宅には妻を持たなかった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
殊に美しい恋妻を亡くした後の鼎造には何か瓢々とした気持ちが生れ、この生物にして無生物のような美しい生きもの金魚によけい興味を持ち出した。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
幾日かを外で暮らすというようなことをこれまで経験しなかった源氏は恋妻に手紙を何度も書いて送った。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
文字通りに平尾氏のそれは恋妻であり、また仇敵でありました。
— 薄田泣菫 『恋妻であり敵であつた』 青空文庫
山県公の前夫人は公の恋妻であったが二十有余年の鴛鴦の夢破れ、公は片羽鳥となった。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
そしてその歌というのは、路の辺の壱師の花の灼然く、人皆知りぬ我が恋妻を である。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
剣腕人物、ふたつながらに師のめがねに協って、やがてその一人むすめを恋妻に、二代法外を名乗って弓削家へ養子にはいろうとしている伴大次郎と、おんなの誠心のすべてを捧げて、かれを縋り迎えようとしている千浪と。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
」 と伴法外――否、法外の名は先師弓削氏の霊に返戻して、すっぱりとまたもとの伴大次郎、あの三国ヶ嶽のふもと、山伏山の陰なる廃村|田万里の郷士あがり、天涯孤影、肩をそびやかして、恋妻の許を去ったのだ、大次は。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
作例 · 標準
仕事帰りに花束を買い、家で待つ恋妻を喜ばせようと足早に帰路についた。
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「僕の恋妻がつくる料理は、世界中のどんなレストランより美味しいんだ」と彼は自慢した。
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結婚して十年経つが、彼は今でも奥さんのことを「僕の恋妻」と呼んで大切にしている。
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