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駆落

かけおち
名詞
1
標準
文例 · 用例
夜具を入れたのを引背負ったは、民が塗炭に苦んだ、戦国時代の駆落めく。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
……ここに、信也氏のために、きつけの水を汲むべく、屋根の雪の天水桶を志して、環海ビルジングを上りつつある、つぶし餡のお妻が、さてもその後、黄粉か、胡麻か、いろが出来て、日光へ駆落ちした。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
……此の山中を、誰と喧嘩して、何処から駆落して来やう?
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
時には自分で腑甲斐無いと思えば思うほど「ええ、何もかもおしまいだ、姫と駆落でもしてしまおう」こんな反動的な情火がむらむらと起るので、自分ながら危なくて仕様がありません。
岡本かの子 鯉魚 青空文庫
(一三)駆落の落書 このミゼラブルな夕食を終ったのは、午後の九時前後であったろう。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
千恵造と賀来子は駆落した。
織田作之助 俗臭 青空文庫
心配して仲にはいってくれる者もあったが、何分伝三郎が千恵造の駆落をそゝのかしたばかりか、いろ/\千恵造の肩をもち、彼の弁護をしたということになっているので、勘気はとけなかった。
織田作之助 俗臭 青空文庫
番頭はこの頃男女間の道に分別ついて、千恵造の駆落ちにひそかに同情しているのだ。
織田作之助 俗臭 青空文庫