聯関
れんかん
名詞
標準
文例 · 用例
それから、お父上と琵琶湖でモーターボートに乗り、私が水に飛び込み、藻に棲む小魚が私の脚にあたり、湖の底に、私の脚の影がくっきりと写っていて、そうしてうごいている、そのさまが前後と何の聯関も無く、ふっと胸に浮んで、消えた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
そのためにこの証人には何かしら少し後ろ暗い所業を、しかもこの事件に聯関してさせておかないと都合がよくない。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
これらの現象もやはり交通文明の発達と聯関しているようである。
— 寺田寅彦 『猫の穴掘り』 青空文庫
この頃、柳田国男氏の「一つ目小僧その他」を見ると一つ目の神様に聯関して日本の諸地方で色々な植物を「忌む」実例が沢山に列挙されている。
— 寺田寅彦 『ピタゴラスと豆』 青空文庫
一体科学者が自己の研究を発表するに当って、その当面の問題に聯関した先人の研究を引用し批評するのは当然の務めである事は申すまでもない。
— 寺田寅彦 『科学上の骨董趣味と温故知新』 青空文庫
これに聯関して思い合わされることは、人の容貌の肖似ということについての人々の考えの異同である。
— 寺田寅彦 『観点と距離』 青空文庫
この時でも水蒸気が露のごとく水滴になるには何か塵のごとき微細ないわゆる凝縮核が必要であるし、ガラスの表面の性質によってつきかたにいろいろ異なった状態があったり、その他いろいろこの水に聯関した面白い問題があるのである。
— 寺田寅彦 『研究的態度の養成』 青空文庫
当時R研究所での仕事に聯関して金米糖の製法について色々知りたいと思っていたところへ、矢島理学士から、西鶴の『永代蔵』にその記事があるという注意を受けたので、早速岩波文庫でその条項を読んでみた。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫