高手小手
たかてこて
名詞
標準
bound hands and arms
文例 · 用例
そを懸命に踏み堪へて、左褄高々と紮げ、脛白き右足を擡げて、踏絵の面に乗せむとせし一刹那、「エイツ……」 と一声、足軽の棒に遮り止められ、瞬く間に裲襠を剥ぎ取られて高手小手に縄をかけられつ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
やがて、検非違使のお役所へ、高手小手に縛られた多能丸が、連れられて来ました。
— 菊池寛 『三人兄弟』 青空文庫
声が飛び、人が飛んで、訴人はたちまち近侍の者たちが高手小手。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
その十四人の駕籠かきどもが、ひとり残らず厳重なさるぐつわをかまされて、高手小手にくくされながら、まるで芋虫のようにごろごろと投げ込まれてあるのでした。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
坂上与一郎もその娘の鈴江も、舞台裏にいるにはいましたが、まことに奇怪、いま清正と妓生に扮したはずの親子が、それぞれじゅばん一つのみじめな姿で、厳重なさるぐつわをはめられながら、高手小手にくくしあげられていたのでしたから、血相変えて駆け込んでいった一同は等しく目をみはりました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
もう燃えたれかかったろうそくの鬼気あたりに迫るようなぶきみに薄暗いあかりの下に、右手のない一個の死体が、からだじゅうを高手小手にいましめられながら、やせ細った芋虫のようになって、ころがされてあったからです。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
そして、その死骸のそばに、不憫というか、笑止というか、それとも憫然のいたりというか、同じく高手小手にくくしあげられて、げっそり落ちくぼんだ目ばかりピカピカ光らせていた者は、だれでもない、あのあばたの敬四郎でした。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
松子はウトウトしたかと思うと高手小手に縛り上げられて病院を引摺り出される姫草ユリ子の姿をアリアリと見たりしてゾッとして眼が醒めたという。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
作例 · 標準
捕らえられた賊は高手小手に縛り上げられ、奉行所へと連行されていった。
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時代劇のクライマックスで、悪徳商人が高手小手にされるシーンを見て胸がすいた。
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彼は高手小手に縛られて身動きが取れず、ただ唸るしかなかった。
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