出来るだけ
できるだけ
表現副詞名詞-の形容詞頻度ランク #2119 · 青空 2337 例
標準
as much as one can
文例 · 用例
それには概念を出来るだけ遠ざけて、なるべく生の印象、新鮮な現識を、それが頭に浮ぶまゝを、――つまり書いてゐる時その時の命の流れをも、むげに退けてはならないのでした。
— 中原中也 『宮沢賢治の詩』 青空文庫
それで彼は、その現識を、出来るだけ直接に表白出来さへすればよかつたのです。
— 中原中也 『宮沢賢治の詩』 青空文庫
努力だつて、努力出来るだけ出来るのである。
— 中原中也 『山羊の言』 青空文庫
例へばボートの選手が、クラッチがいたんだンで俺は負けたんだ、さもなけあ勝つに決つてたんだがと嘆くとする、するとボートの漕げない奴が、クラッチのいたんだことを経験出来るだけでも仕合せだ、それで嘆くなんて、てんで漕げもしない俺なんざ、そいぢやァどうして呉れるんだといふのと同しぢやないか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
右は、新聞記事を読んでの私の記臆でありまして、詳しいことは何も存じませんが、又私はこれから、此の記事に出て来る実際人物のことを云はうとは思つてゐませんが、この記事を種に、私が想像出来るだけのことを記して、以て我邦感傷主義を一寸論じてみたいのです。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
「いいかオイ……あんな奴と共同で仕事をして好いことがないのは分りきつてらあ……いいかオイ、俺が出来るだけは助けてやるからなあオイ」「うんうん」 それから猶暫らく彼は同じやうなことを繰返してゐたが、やがて其処を出ようと云ひだした。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
ずいぶん皆にわかってもらいたくて出来るだけ、ていねいに書いた筈である。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
一先づ拑子を引くと再び赤坊は此の世のものとしての苦しさうな表情となつて出来るだけ泣き喚き出した。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫