萍水
萍水
名詞
標準
文例 · 用例
そのほか少年世界のキプリングもの、磯萍水や江見水蔭の冒険もの、単行本の十五少年漂流記なぞも無論その頃の愛読書で、どこの発行でしたか、何々少年と標題した飜訳の少年冒険談が、全集式の単行本によって出ていたようですが、そんなものも押川|春浪の冒険談と一緒に二十冊ばかり虎の子のようにしておりました。
— 夢野久作 『涙香・ポー・それから』 青空文庫
……他日、萍水ふたたび巡りあう日くれば、べつにかならず、余恩をお報い申すでござろう」 彼のことばに、曹操も満足を面にあらわして、「いや、いや、君のような純忠の士を、幾月か都へ留めておいただけでも、都の士風はたしかに良化された。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
横浜短詩社、句会などにも折々出席、磯萍水、安斎一安、高沢初風氏らの横浜文壇なるもの大いに盛り、与謝野寛、晶子氏などの歌壇も交じえて浜港の青春子女に文化志向の夢高まる。
— 吉川英治 『年譜』 青空文庫
その頃の横浜で文壇めいた雰囲気をもっていた人々は、磯萍水、高沢初風、小島烏水といった人たちで、「藻しほ草」という文芸雑誌が唯一の月刊物であったと思う。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫