都方
みやこがた
名詞
標準
direction of the capital (esp. Kyoto)
文例 · 用例
京都方言では享保・宝暦頃には大体h音になっていたようであるが、元禄またはそれ以前に既にh音であったのではないかと思われるふしもある。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(四)「敬」「帝」「命」のようにエ段音の次にイ音が来たものは、文字通りケイテイメイと発音していたのであるが、江戸後半の京都方言では、エ段の母音eとuとが合体してeの長音〔e_〕となり、エ段長音が発生した。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
二代以前の当城殿様、お鷹狩の馬上から――一人|町里には思いも寄らぬ、都方と見えて、世にも艶麗な女の、一行を颯と避けて、その宮へかくれたのを――とろんこの目で御覧じたわ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
鐵道の從業員が京都方面へ乘換の人は用意せよと告げにくるころになつて、漸く私の相棒も眼を覺ました。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
偶然にも一夜の客となつて見て、私達はそこの老主人から京都方面との交通の多かつた時代のことを聞かせられた。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
縁組さへもこれまで京都方面に多く結ばれたといふ。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
都方に仕へた風の印象(狐飛脚の死)。
— 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇 『小栗判官論の計画』 青空文庫
十数年以来採訪せられた材料から見ると、曾ては都方から東へ向けて、神明信仰に附随した伴神の信仰の、宣伝せられた跡が窺はれる。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
作例 · 標準
昔の人々は、都方を向いて神仏に祈りを捧げた。
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「都方から旅人が来るかもしれませんね」と老人は言った。
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彼は都方に憧れを抱き、いつか上京することを夢見ていた。
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