鳥も通わぬ
とりもかよわぬ
表現
標準
remote
文例 · 用例
鳥も通わぬ八丈が島へ本土の人が渡ると、天女の後胤てふ美女争うて迎え入れ、同棲|慇懃し、その家の亭主は御婿入り忝なや、所においての面目たり、帰国までゆるゆるおわしませと快く暇乞いして他の在所へ行って年月を送ると(『北条五代記』五)。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ひとしく浪の面を見詰めながら並んで立っていると彼は口のうちで、然しかなりいい声で、「鳥も通わぬ八丈が島へ……」と追分を唄い出した。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
人跡の容易に到らない道志谷を上って行くと、丹沢から焼山を経て赤石連山になって、その裏に鳥も通わぬ白根の峰つづきが見える。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
鳥も通わぬ白根の山に月の光りがさすわいな 多分、その白根の山ふところに心残りがあるのでしょう。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
男の声 (遠く)鳥も通わぬ、嶽山なれど住めば都の、懐かしさ。
— 長谷川伸 『中山七里 二幕五場』 青空文庫
よし、その言い置いた通り白根の山ふところに入ったにしろ、そこでお君が兵馬に会えようとは思われず、いわんや、その道は、険山|峨々として鳥も通わぬところがある。
— 伯耆の安綱の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
岸と岸の間は、鳥も通わぬ断崖絶壁で、その下は、めくるめくばかりの深谷を、白水が泡を噛んでいる。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
――鳥も通わぬ八丈島のね」 とお光さんが言った。
— 吉川英治 『かんかん虫は唄う』 青空文庫
作例 · 標準
地図にも載っていないような鳥も通わぬ秘境で、一晩を過ごすことになった。
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「ここから先は鳥も通わぬ険しき道なり」と、古い石碑に刻まれている。
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人里離れた鳥も通わぬ谷底に、その伝説の薬草は自生しているという。
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