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飯桶

はんつう
名詞
1
標準
文例 · 用例
…… そこへ親爺が残飯桶を荷って登って来た。
黒島伝治 豚群 青空文庫
飯桶が重そうだった。
黒島伝治 豚群 青空文庫
四 二週間ほどたって、或る日、健二が残飯桶をかついで丘の坂路を登っていると、彼の足音を聞きつけて、封印を附けられた宇一の小屋から二十匹ばかりが急に揃って、割れるような呻きを発して、騒ぎだした。
黒島伝治 豚群 青空文庫
」 松木は、残飯桶のふちを操って、それを入口の方へころばし出した。
黒島伝治 渦巻ける烏の群 青空文庫
」 彼等は、残飯桶の最後の一粒まで洗面器に拾いこむと、それを脇にかかえて、家の方へ雪の丘を馳せ登った。
黒島伝治 渦巻ける烏の群 青空文庫
凉炉と膳との蔭に土鍋が置いて有て共に飯匕が添えて有るのを見れば其処らに飯桶の見えぬのも道理である。
国木田独歩 二少女 青空文庫
「失礼ですけれど、私はお先へ御飯を戴きます」 貫一が飯桶を引寄せんとするを、はたと抑へて、「お給仕なれば私致します」「それは憚様です」 満枝は飯桶を我が側に取寄せしが、茶椀をそれに伏せて、彼方の壁際に推遣りたり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
依然として首を垂れている、依然として襤褸を纏っている、片手に持ったは飯桶で、足には草履さえ履いていない。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫