憂さ晴らし
うさばらし
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
diversion (from one's worries, troubles, etc.)
文例 · 用例
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
— 樋口一葉 『この子』 青空文庫
そこで、近頃はまだ噂の行き亘らぬ吉原方面に場所を変え、そこを取引先との交際場にも、自分の憂さ晴らしにも使うようになった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
けれどもねえさんにはあなた方の考えてもみられないような心配な事や困る事があるものだから、つい憂さ晴らしにこんな事も覚えてしまったの。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
読者は「外套」の幽霊と肩を抱きあつて慰めあひ、憂さ晴らしに腕を組んで居酒屋へ行きたくなる。
— 坂口安吾 『幽霊と文学』 青空文庫
一人旅の憂さ晴らしに、ていのいい幇間代りの道具にされるだけなのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
「議論に負けた憂さ晴らしよ!
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
……水戸様石置き場の空屋敷などへ、たとい私たちが出入りをしたにしても、それはほんの憂さ晴らしでもあり、いい換えれば息抜きでもあるのだよ。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
罪の深い男で、ただ憂さ晴らしのために飲んだんでございますよ。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
作例 · 標準
例句