然に非ず
さにあらず
表現
標準
not so
文例 · 用例
吁々然に非ず、何處までの浮世なれば、心にもあらぬ情なさに、互ひの胸の隔てられ、恨みしものは恨みしまゝ、恨みられしものは恨みられしまゝに、あはれ皮|一重を堺に、身を換へ世を隔てても胡越の思ひをなす、吾れ人の運命こそ果敢なけれ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
支那の儒者も孔孟の道を尊び、日本の儒者も孔孟の書を読み、双方ともにその教の源を同じゅうして、その社会に分布したる結果において、まったく相反するは、偶然に非ずして何ぞや。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
数千部の再版書を普く天下の有志者に分布するは即ち蘭学事始の万歳にして、啻に先人の功労を日本国中に発揚するのみならず、東洋の一国たる大日本の百数十年前、学者社会には既に西洋文明の胚胎するものあり、今日の進歩偶然に非ずとの事実を、世界万国の人に示すに足るべし。
— 福澤諭吉 『蘭学事始再版之序』 青空文庫
今日の実際に於て政治家に哲学者なく、新聞記者に物理学の専門家少なく、開業医師に学医|稀にして、説法僧に善知識を見ざるも、自から偶然に非ず。
— 福澤諭吉 『人生の楽事』 青空文庫
今日の實際に於て政治家に哲學者なく、新聞記者に物理學の專門家少なく、開業醫師に學醫稀にして、説法僧に善知識を見ざるも、自から偶然に非ず。
— 福澤諭吉 『人生の樂事』 青空文庫
数千部の再版書を普く天下の有志者に分布するは即ち蘭学事始の万歳にして、啻に先人の功労を日本国中に発揚するのみならず、東洋の一国たる大日本の百数十年前、学者社会には既に西洋文明の胚胎するものあり、今日の進歩偶然に非ずとの事実を、世界万国の人に示すに足る可し。
— 福沢諭吉 『蘭学事始再版序』 青空文庫
地球の形状、国土の地理の知られざりし当時に於て、他界の交渉の信ぜられしは、偶然に非ず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
つかつかと歩み寄つたK少尉、いきなりびんたの一つも張るかと思つたらさにあらず、『それ位にして置いて早く集つて下さい、濟まんが』とやつたものだ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
作例 · 標準
彼の行動は、悪意からではなく、単なる誤解であったと判明した。然に非ず(さにあらず)だったのだ。
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この問題の根源は、表面に見えるものとは然に非ず(さにあらず)、もっと深いところにある。
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「まさか、そんなはずはない。然に非ず(さにあらず)!きっと何か理由があるはずだ。」
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