西廂
せいそう
名詞
標準
文例 · 用例
僕はいつか西廂記を読み、土口気泥臭味の語に出合った時に忽ち僕の母の顔を、――痩せ細った横顔を思い出した。
— 芥川龍之介 『点鬼簿』 青空文庫
話の中、西廂記と琵琶記とを間違え居られし為、先生も時には間違わるる事あるを知り、反って親しみを増せし事あり。
— 芥川龍之介 『森先生』 青空文庫
西廂記の中の鶯鶯が、「他釵擡身。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
漢文にては入蜀記、菜根譚、紅楼夢、西廂記、随園詩話等。
— 断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆 『断腸亭日乗』 青空文庫
いちど、西廂から釣殿までを雷鳴のように暴れ廻っていた高時は、やがてまた、とって返して、「楽屋はどこぞ」 と、舞台わきの細殿を覗き、そこの簾を一|閃にバラと斬り落した。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫