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八つ頭

やつがしら
名詞
1
標準
form of taro
文例 · 用例
そうしてその町の右側に、一軒の小さな八百屋があって、明く瓦斯の燃えた下に、大根、人参、漬け菜、葱、小蕪、慈姑、牛蒡、八つ頭、小松菜、独活、蓮根、里芋、林檎、蜜柑の類が堆く店に積み上げてある。
芥川龍之介 青空文庫
八つ頭と云つてこれもお芋ですよ。
與謝野晶子 帰つてから 青空文庫
さっき髯の生えた盲が一人、泥だらけの八つ頭を撫でまわしながら、『この野菜の色は何とも云われない。
芥川龍之介 不思議な島 青空文庫
即ち強壮なる男子の食物は、一日に飯米およそ四合、沢庵七切、朝の副食物が味噌汁へ小さき蕪菁の実三個を入れたるものと煮豆が小皿一杯、昼食が小さき八つ頭芋一個と蓮根が長さ三寸ほど、慈姑が六個の煮たるもの、晩が牛肉のスキ焼五十匁葱一本とつく薯のすりたるもの中皿一杯。
春の巻 食道楽 青空文庫
で、八百屋の店先などへは、唐芋や八つ頭や蓮根などが、牛蒡や青蕪と位置を争ってその存在を示すようになり、魚屋の店先へはかれいやひしこが、かじき鮪や鯊などと並んで、同じように存在を示すようになる。
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫
好男子も影だけ見ると、八つ頭の化け物のごとくまことに妙な恰好である。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
大正十一年の十一月、酉の市で、人混みのなかをぼくについてきた小物の雑種の迷子犬に、買った八つ頭の芋をやって、本所太平町まで犬がいるので電車へも乗れずに連れて歩いて帰ってきたことがある。
三代目 三遊亭金馬 青空文庫
煮込みの方は大人向きに材料もいろいろ、といっても当時は蒟蒻、八つ頭、筋、ちく輪の類、名の如くぐつぐつ煮込んだところに味がある。
山本笑月 明治世相百話 青空文庫
作例 · 標準
おせち料理には、末広がりを願って八つ頭が使われる。
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煮物にする八つ頭は、皮を丁寧に剥いて柔らかく煮込む。
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親戚から送られてきた八つ頭は、大きくて立派だった。
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