猫に小判
ねこにこばん異読 ネコにこばん
表現多音語
標準
casting pearls before swine
文例 · 用例
東 念には念を入れよ西 猫に小判 東は事に処し物に接する須らく精確詳密にすべきを云ひ、西は機に投じ縁に応ぜざれば金珠も土礫に等しきを云へるなるが、東の方の諺は詩趣無く、西のは佳意無し。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
「猫に小判ということは聞いているが、これは鬼に小判ですぜ」「おれもそんな事だろうと思った」 兜の金銀をぬすんだ奴は、自分のふところに納めて置くことを避けて、ひと先ずこの面箱のなかに押し隠したらしい。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
さてはこの眉間傷もその方共には猫に小判と見ゆるな。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
猫に小判を与へることは与へられた猫の無智よりも与へた人間の愚を示すのである。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
制度が先にあっても宜しいが、個人が多数に目覚めて、その制度を我物として活かすのでなくては、制度も猫に小判ですから、私は先ず個人の自覚と努力とを特にそれの乏しい婦人の側に促しているのです。
— 与謝野晶子 『平塚・山川・山田三女史に答う』 青空文庫
というのは、後壁の間に参入、大元帥明王に見参ということは、お銀様だけの志願であって、お銀様だけに許されたというよりも、お角さんにとっては、よし、もし許されたからといって、猫に小判のようなものなのであります。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
事実においてもその山賤なる炭焼が、「そんな物が尊いならば俺の山には幾らでもある」ということを知っておって、しかもこれまで猫に小判と顧みようともしなかったその光る石を、数限りもなく掘り出して大福長者になったという場合も全然なかった訳ではあるまい。
— 系図の仮托と民族の改良 『炭焼長者譚』 青空文庫
猫に小判といつたやうに、もつたいないけれど何も分らなかつたが、それでも、今でもその「ハナガサイタ」を覚えてゐるのはふしぎである。
— 片山廣子 『豚肉 桃 りんご』 青空文庫
作例 · 標準
彼に高価なワインを贈っても、その価値を理解できないだろう。猫に小判だ。
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子供にいくら高尚な音楽を聴かせても、猫に小判で意味がない。
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せっかくの素晴らしい芸術作品も、猫に小判の状態では誰にも評価されない。
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