絶え入る
たえいる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to expire
文例 · 用例
でも、もう爲方がない‥‥‥どうする事も‥‥‥苦しい‥‥‥痛い‥‥‥許して、許して‥‥‥あの晩、ほんとにあの晩‥‥‥貞雄さん‥‥‥誰にも、誰にも‥‥‥考へ‥‥‥思ひ違ひ‥‥‥かんに、かんにして‥‥‥』と、お前の無氣味な鋭さを持つた聲は、何時か絶え入るやうな涙聲に變つて、其處でポツンと切れた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
夢の中で絶え入るように泣いてしまったのだから、濡れていると思ったらやはり濡れていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」 と夫人は絶え入る呼吸にて、腰元を呼びたまえば、慌てて看護婦を遮りて、「まあ、ちょっと待ってください。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
漁師はその二晩三晩海岸に出て、月の光の下に拡がった海を見入って、絶え入るような思いで女房のことを思っていた。
— 田中貢太郎 『月光の下』 青空文庫
」 と少し急き込みて、絶え入るばかりに咽びつつ、しばらく苦痛を忍びしが、がらがらと血を吐きたり。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
燃えのこる想のうるみひえびえと、はや夜の沈黙しのびねに弾きも絶え入る列並の山のくるしみ、ひと叢の柑子の靄のおぼめきも音にこそ呻け、おしなべて御龕の空ぞ饐えよどむ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
……なんだか少しも役に立たない事をいってしまいまして……わたしやはり力がありませんから、何もいわなかったほうがよかったんですけれども……」 そう絶え入るように声を細めて岡は言葉を結ばぬうちに口をつぐんでしまった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
緑色の風呂敷で包んだ電燈の下に、氷嚢を幾つも頭と腹部とにあてがわれた貞世は、今にも絶え入るかと危ぶまれるような荒い息気づかいで夢現の間をさまようらしく、聞きとれない囈言を時々口走りながら、眠っていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
「もう、だめだ…」弱々しい声が絶え入りそうになった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite