間宿
あいのしゅく
名詞
標準
文例 · 用例
さて、その花達に夜の間宿った露、朝日が射せば香わしいほのかな靄となって私達のもすそをしめらす。
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
正倫は安永六年より天明七年に至るまで初め寺社奉行見習、後寺社奉行を勤め、天明七八年の両年間宿老に列してゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
――この間宿の客が山から取って来て瓶に挿した一輪の白さと大きさと香から推して、余は有るまじき広々とした画を頭の中に描いた。
— 夏目漱石 『思い出す事など』 青空文庫
(此項をはり)(五) 世の教育者よ 一友あり、嘗て我に語るらく、余の都門に入りてより茲に五年、其間宿を変ふる事十数回に及びぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
厳密之間宿ニ召取置金タヽキ、自衆中召返了。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
」 ふとしたことが、彼の体に長い間宿り、眠っていた正義心と、芸術心の芽を、いっしょにめざめさせたのでした。
— 小川未明 『心の芽』 青空文庫
』『ハア、役所の方が非常にお急しいさうで、三月に一度位しか兵庫の方へはお見えになりませんが、此間宿変へ致しましたので、その時は一寸お見えになりまして御座ります』と云つて手を叩いて、『お煙草盆に、お茶を』と梯子段の方に向いて云ふた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
昆虫が動物寄生体の中間宿主であることについて多くの観察がすでに行われてきていて、その後も行われたが、昆虫を介する広範な感染の最初で実に偉大な科学的証明は、現在はハーバード大学にいるシアボールド・スミス(1859-1934)の1889年におけるウシのテキサス熱に関する研究(4)であった。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫