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串柿

くしがき
名詞
1
標準
dried persimmons on a skewer
文例 · 用例
丁度霜が二三度おりた頃で宅地へなつた柿で串柿を拵へて日南の壁へ吊したのがあつた。
長塚節 芋掘り 青空文庫
串柿は下で胡麻の殼を焚けばいつの間にか落ちて了ふといふので或夜そつと其串柿を外して散々いぶして復たそつと掛けて置いた。
長塚節 芋掘り 青空文庫
津村正恭の『譚海』一五に、蝮蛇に螫されたるには年始に門松に付けたる串柿を噛み砕いて付けてよしと出づ。
猪に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
床の鏡餅に、大きな串柿が載せてあって、花瓶に梅が挿してあった。
徳田秋声 新世帯 青空文庫
返礼には固い串柿半重がきまりだった。
金田千鶴 夏蚕時 青空文庫
尤も、大饗に等しいと云つても昔の事だから、品数の多い割りに碌な物はない、餅、伏菟、蒸鮑、干鳥、宇治の氷魚、近江の鮒、鯛の楚割、鮭の内子、焼蛸、大海老、大柑子、小柑子、橘、串柿などの類である。
芥川龍之介 芋粥 青空文庫
柿はその実の干したものすなわち串柿などを用いるが、これは丁度この時節に用うるに都合がよいからであろう。
牧野富太郎 植物記 青空文庫
青森縣の津輕地方には、オカズ即ち飯の副へものを一般にカデクサといふ名があり、秋田縣の北部でも、汁に入れて食べる青物類を汁クサといふ語が知られて居るのみならず、更に大阪府下泉南の山村の如きは、正月元日に年始に訪れる人に、串柿二つ蜜柑二つを供するのを、クサといふ風さへある(口承文學二號)。
柳田國男 食料名彙 青空文庫