貶する
へんする
動詞
標準
文例 · 用例
しかしこの理由を以てヨブを貶することは出来ない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
いたずらにこれを貶するが如きは、敬虔の念乏しく真摯において欠くる所の態度である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
丁謂は恐しいような、又|然程でも無いような人であるが、とにかく異色ある人だったに違い無く、宋史の伝は之を貶するに過ぎている嫌がある。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
合しても離れても、また讃するにしても貶するにしても、すべてが理解の上に立っていなければならない。
— 種田山頭火 『最近の感想』 青空文庫
われ二大家を以て元禄作家の摸擬者と貶する者ならず、別に天真の詩才ありて存すること我が深く二大家に信ずる所なるが、可惜、此二書の世に出たるより、余をしてかねて元禄文学に面白からずと思ひしところを、此二書を通じて訴へ出づるの止むを得ざるに至らしめぬ。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
それにもかかわらず、とかくに自己を挙げて京伝を貶する如き口吻を洩らすは京山のいう如く全くこの人にしてこの病ありで、この一癖が馬琴の鼎の軽重を問わしめる。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
あたかも東洋の美術に心酔する者が西洋の美術をもってことごとく野卑なりとして貶するがごとし。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
政治家として如何に実朝を貶するとも、歌人として万葉以後ただ一人たるの名誉は終にこれを歿すべからず。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫