幻辞.com

利欲

りよく
名詞
1
標準
greed
文例 · 用例
但し、議会の乱闘なぞとは全然正反対の意味に於けるアラワレなので……しかもその目的が利欲の観念を含まぬ、純粋な意味の勝敗のみに限られているだけに、吾々の日常生活や戦争なぞよりもはるかに高潮した肉体と精神の純真純美さを、あらゆる刹那に発揮し得るように出来ている。
夢野久作 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 青空文庫
利欲のほかに何物もない人たちが戦時の風雲に乗じていろいろなきわどい仕事に手を出し、それがほとんど予期されたはずの変動のために倒れたのはどうにもしかたがないとしても、そういう人の妻子の身の上は考えてみれば気の毒である。
寺田寅彦 写生紀行 青空文庫
「僕は、社会の、秩序という大きな看板に隠れて、自分の利欲のみを得ようとしていた。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
されども、彼は未だ恋の甘きを知らざるが故に、心狭くもこの面白き世に偏屈の扉を閉ぢて、詐と軽薄と利欲との外なる楽あるを暁らざるならん。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
(呪文を唱えて以前のような身振りをなし一度昏倒した後立ち上る)我は金比羅大権現なるぞ、ただいま病人の弟の申せしこと皆己が利欲の心よりなり。
菊池寛 屋上の狂人 青空文庫
強盗に身を落して、利欲のために人を殺しているものの、悪鬼のように相手の骨まではしゃぶらなかったことを考えると、市九郎は悪い気持はしなかった。
菊池寛 恩讐の彼方に 青空文庫
高知の富豪の子で、人格者で、大男で、文芸趣味に造詣が深く、寝ころんでも愉快に生涯を送れる身分でありながら、七面倒臭い東京の市長になって、兎も角も利欲に眼をくれず、どっちかといえば大した過ちもなく、あれだけの世話を焼き通して来たところを見ると、余程の自信と覚悟とがあったものと見なければならぬ。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
地主と小作人との関係、富者と貧者のはなはだしい懸隔、清い理想的の生活をして自然のおだやかな懐に抱かれていると思った田舎もやっぱり争闘の巷利欲の世であるということがだんだんわかってきた。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
作例 · 標準
彼は利欲に目がくらみ、長年の友人を裏切ってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その政治家は、利欲のために権力を濫用したとして批判された。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
物語の主人公は、金や名声といった利欲とは無縁の人物として描かれている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro