要目
ようもく
名詞
標準
syllabus
文例 · 用例
むしろ無意味に笑ったり、泣いたりすることの「生理的効果」のほうが実は大衆観客のみならず演劇会社幹部の人たちの無意識の主要目的であるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
横浜から小樽、国境|安別、真岡、本斗、豊原、大泊、敷香と巡遊して、最後にその旅行の主要目的地であった海豹島の壮観に驚き、更にオホーツク海を南下して北海道の稚内で一同と別れた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
技巧を棄てるといふことが、何も一概に神妙な業とばかりは思はず、これは人生にとつて余程重大な要目には違ひないが、全くそれを棄て切るといふ方法も、容易な業ではなく、たしかに精進上の確たる一方法には相違なからう。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
三四郎は要目垣のあいだに見える桟をはずそうとして、ふと、庭の中の話し声を耳にした。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
會議の議長にえらばれることは勿論、今日の會議の主要目的である秋の縣會の選擧に組合側として誰を候補にあげるかといふことも、彼にあつてはすでに自明の事だつた。
— 島木健作 『黎明』 青空文庫
「左様、少し待つて呉れ給へ」 庭を見ると、生垣の要目の頂に、まだ薄明るい日足がうろついてゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
すでに上半期から一般的な教育改革案も立案されていることで、高等学校教授要目の国体教育化への改正はすでに実施されるに至った。
— 戸坂潤 『一九三七年を送る日本』 青空文庫
僕の入社した「毎日新聞」でも、社長の島田三郎先生が、去年の暮、旧い関係の政党を脱退して自由独立の身となり、言論文章で新機運を呼び起こさうといふ意気溌剌の折柄で、「青年」「労働者」「婦人」これが先生の三要目で、現に「青年革進会」の会長であり、たしか活版工組合の会長でもあつたやうに記憶する。
— ――反逆児の悩みを語る―― 『幸徳秋水と僕』 青空文庫