気がもめる
きがもめる
表現動詞-一段
標準
to feel anxious
文例 · 用例
錨を巻き始めると、おもての室の中は、一切合財がガラガラにゆるんでしまいはせぬかと、気がもめるほど震動した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「うち、気がもめる。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
人を叱って気がもめる、もないもんだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
お手紙に依ると、君は、マア坊が泣いた事なんか、少しも問題ではないが、竹さんの、「うち、気がもめる」が、大事件だ、というお説のようだが、それは僕だって考えてみたさ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
マア坊が僕のところへ来て、なやみがあるのよ、なんて言って泣いた事に就いて、「うち、気がもめる」というのは、すなわち、竹さんが僕に前から思召しがある証拠ではなかろうか、とばかな自惚れを起したいところだが、僕には、みじんもそんな気持が起らない。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
叱ったところが、マア坊はひどくしょげて、泣いたりしているという事を、他の助手から聞いて、それでは自分の叱り方が少し強すぎたのかしらと反省して、そうして心配になって来て、「うち、気がもめる」という事になった、というのがこの場合、頗る野暮ったいけれども、しかし、最も健全な考え方だと思われる。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
「うち、気がもめる」と言って、竹さんは顔を赤くしたけれども、あれは、マア坊を叱った事に就いて気がもめる、という意味で、ふいと言ったその言葉が、案外の妙な響きを持っている事にはっと気づいて、少し自分でまごついて顔を赤くしたというだけの事で、なんという事もない。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
そうして、あの日、マア坊が僕のところで泣いた事や、また、気がもめるの事にしても、或いは、ごはん一杯ぶんの贔屓の事にしろ、あの日の全部の変調子を解くために、是非とも考慮に入れて置かなければならぬ重大な事実が一つあるのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
作例 · 標準
子供が初めて一人で旅行に行くので、親としては気がもめるばかりだ。
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大事なプレゼン前は、いつもちゃんとできるか気がもめて落ち着かない。
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手術を受けることになったと聞いて、彼の回復が気がもめる。
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約束の時間になっても連絡がないと、何かあったのではないかと気がもめる。
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