深情け
ふかなさけ
名詞
標準
deep affection
文例 · 用例
あれが世にいう悪女の深情けか。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
木々高太郎氏の探偵小説芸術論、これも探偵小説を愛するあまりのことで氏の愛情まことに深情け、あげくに惚れたアノ子を世の常ならざる夢幻の世界へ生かそうという、至情もっともであるが、いささか窮窟だ。
— 坂口安吾 『推理小説について』 青空文庫
だが、如水はたゞもう友愛の深みに自らを投げこんで、悪女の深情けとはこのこと、日夜の献策忠言、頼まれもせぬに長政を護衛につけたり、家康の伏見の上屋敷は石田長束増田らの邸宅に近く不意の襲撃を受け易いと向島の下屋敷へ引越させたのも如水であつた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
こう義理堅いのは悪女の深情けというもので、ふられる女の性質なりと知るべし。
— ストリップ罵倒 『安吾巷談』 青空文庫
が、もう辛棒が出来なくなった、君のうるさい深情けは僕を気狂いにさせる。
— 大倉※子 『魔性の女』 青空文庫
「いい加減にしろ」「私の希望をのべているのよ」 彼はカチカチと歯を鳴らしながら、「悪女の深情けとは君のことだ。
— 大倉※子 『魔性の女』 青空文庫
なぜなら、時間がちょッとたつうちに、必ず、次の男にお移り遊ばす性質で、こいつ執念深い、うるさくつきまとう奴だ、悪女の深情け、そういうところもチョットあるけれど、うわべだけです。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫
然し、あなた、男が女を殺すのは、悪女の深情け、執念深い奴、そういう意味とばかりは限りませんや。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の深情けに甘えすぎて、彼は自立する機会を完全に失ってしまった。
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恩師の深情けを思うと、卒業から数十年経った今でも感謝の涙が出る。
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深情けも度が過ぎると、相手にとっては束縛や重荷に感じられることもある。
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