軍中
ぐんちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
彼は大胆不敵になり、無謀にもただ一人、門を乗り越えて敵の大軍中に跳び降りた。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
無論僕を、海軍中尉の服を着てゐた僕を、十年前の教へ子だと氣附かれる筈もない。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
父は、現役の陸軍中佐でございますが、ちっともふとらず、おかしなことには、いつまで経っても五尺一寸です。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
田山花袋の「一兵卒」は、作者の従軍中の観察と体験とからなったものである。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
英雄としての尊氏は要するに大したものでなく、頼朝、信長、秀吉、家康等の五將軍中で、或は末席に地位するものかも知れない。
— 萩原朔太郎 『足利尊氏』 青空文庫
それから一つの特徴としては、王の軍中に随行して、時々の戦の模様や王の事蹟を即興的に歌った詩人(Scalds)の歌がところどころにはさまれている事である。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
雪代はお悦の娘で――主人は折から旅行中の、ある陸軍中佐の夫人だという。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
平安の俘となるや、燕の軍中歓呼して地を動かす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫