驚くなかれ
おどろくなかれ
表現
標準
do not be surprised
文例 · 用例
一日中の通話の回数が驚くなかれ千六百九十四万とある。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
胡瓜揉みを命じたところが、怪し気な女が出て来て大皿の中にチョッピリ盛り付けたのが、驚くなかれ代価四十銭。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
「友よ、驚くなかれ!
— 牧野信一 『ファティアの花鬘』 青空文庫
御者王に白す、還って安眠せよ、また驚くなかれ、長生王の子長摩納実は某なりと。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
こうして阿の字を書いて成仏させた人数はどれ程あったかと云うと、四月と五月の二ヶ月の間に阿の字を書いた死骸の数は、都の一条よりは南、九条よりは北、京極よりは西、朱雀よりは東の、その間だけでも驚くなかれ総て四万二千三百余もあったと云うのだから、どれだけ大きな変事であったかと云う事が解ることと思われる。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫
その大を見て驚くなかれ、その小を見て等閑に附するなかれ。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
念のためにかぞえたら出生二十二件結婚八件、死亡は驚くなかれ六十六件広告されてあった。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
目を廻した男も男だが、やがて事実を知って、夫人を実家にかえした旦那様が、夫人の居間や寝室の戸棚を調べると、驚くなかれ税金たった一万円ではないが、洋服が百二十五着、帽子が八十七個、靴が七十八足、靴下が三十ダース(この数字はもちろん正確ではない、いく分大袈裟だろうと思う)という始末である。
— 石川欣一 『山を思う』 青空文庫