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名詞
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標準
文例 · 用例
気の短い重太郎は既う一刻も猶予はならぬ、仇の血をるべき洋刃を把出して、彼は俄に身繕いした。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
檳「おお、大変なですぜ」 貫一は息も絶々ながら緊と鞄を掻抱き、右の逆手に小刀を隠し持ちて、この上にも狼藉に及ばば為んやう有りと、油断を計りてわざと為す無き体を装ひ、直呻きにぞ呻きゐたる。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
今夜こそ、平馬の一刀が、自分の生命を奪い損ね、まんまと敗の姿を見せたものの、決して油断のならぬ、技倆の持主であるということは、十分に知っている。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
彼の抱いていった薄刃の短刀に血をらず、あの重い砲丸を投げつけて目的を達したことは、後に捕縛されたとしても、短刀をまだ使っていないという点で、犯行を否定するつもりだったという。
海野十三 ゴールデン・バット事件 青空文庫
その、美少女の左の胸のふくらみの下には、何時刺されたのか、白い※のついた匕首が一本、無気味な刃をして突刺っているのだ。
蘭郁二郎 鱗粉 青空文庫
突然|血、吐血、下血、創傷再出血を起こして死亡した。
永井隆 長崎の鐘 青空文庫
彼としては、もはや、人間にせよ、畜類にせよ、およそ生きとし生けるものの、その一つをでさえも、これより以上に刃にらせたくはないのだ。
恐山の巻 大菩薩峠 青空文庫
たまたま日露戦役において、敗(はいじく)の辱をこうむりし結果、多大の障碍を受けて、陽にその鋒鋩を収め、一時慎重の態度を装うといえども陰にその爪牙を磨き、孜々として勢力扶植の道を講じ今や漸次再びその萠芽を発せんとするもの少からざるを覚ゆ。
日野強 新疆所感 青空文庫