癸辛
きしん
名詞
標準
文例 · 用例
異国の商人からかねてその話を聞いていたが、わたしも見るのは今が始めで、これが手に入れば、もう占めたものだ」(癸辛雑識続集) 報寃蛇 南粤の習いとして蠱毒呪詛をたっとび、それに因って人を殺し、又それによって人を救うこともある。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
周密の『癸辛雑識』続上に、北方の野猪大なるもの数百斤、最もにして猟りがたし、毎に身を以て松樹を摺り脂を取って自ら潤し、しかる後に沙中に臥し沙を膏に附く。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
宋末元初の周密の『癸辛雜識』を見ると、泉南在住の巨賈に、南蕃人佛蓮と申す者があつて、蒲氏の壻となり、盛んに海外貿易を經營したが、死後嗣子なき爲に、政府がその遺産を沒收したことを記してある。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
さて又|癸辛雑譏続集巻下に、機婦糸を水にひたしおきたるに、夜中白く大なる蜘蛛きたりてその水をのむに身に光りをはなつ、かの婦人これを見て大にあやしみ、※籠を罩てかの蜘蛛をとらへしに腹に夜光珠在、大さ弾丸の如しとしるせり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
その事癸辛雑識に少しもちがはず、おもふに癸辛雑識は唐本にて且又容易には得がたき書なれば、北越奇談の作者俗子の目に奇をしめさんとてたはむれに越後の事としてかきくはへたるもしるべからず。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
しかし癸辛雑識続集は都下にすら得がたければ本書を見たるにはあるべからず、博識に伝聞したるなるべし又|増一阿含経第卅三。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫