相談相手
そうだんあいて
名詞
標準
adviser
文例 · 用例
主人は、好きな道を役立てて歌舞伎の小道具方の相談相手になり、デパートの飾人形の衣裳を考証してやったり、それ等から得る多少の報酬で学費を補っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
このような時代においてもしある科学の全般にわたって間口も広く奥行も深く該博深遠な知識をもった学者があって、それが学習者を指導し各部分の専門的研究者や応用家の相談相手になって行くとすれば実にこの上もない事である。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
Kのをぢさんも不運に生れた一人で、こんな相談相手に選ばれるには屈竟の人間であつた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
しかし「地図の言葉」に習熟した人にとっては、一枚の図葉は実にありとあらゆる有用な知識の宝庫であり、もっとも忠実な助言者であり相談相手である。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
次兄は、酒にも強く、親分気質の豪快な心を持っていて、けれども、決して酒に負けず、いつでも長兄の相談相手になって、まじめに物事を処理し、謙遜な人でありました。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
殖民課長の丁寧なる紹介は、彼等をして十分に親切に余が相談相手とならしめたのである。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
官立大学で経済を学んでいたために、父亡き後の母は、この遠縁に当って足繁く自家へ出入する青年を、何かと相談相手にして、いわば私との恋仲も黙許よりも、寧ろ奨励する形で、結婚にまで熟するのは容易な道行でありました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
知り合いのなかから相談相手として、三四人の男女も出て来たのであるが、成績は面白くなかった。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫