不見転
みずてん
名詞
標準
acting on an impulse
文例 · 用例
「武士は食わねど高楊枝」の心が、やがて江戸者の「宵越の銭を持たぬ」誇りとなり、更にまた「蹴ころ」「不見転」を卑しむ凛乎たる意気となったのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
親同志で勝手に取り決めた不見転式の許嫁が幸福やら、合わせ物、離れ物式が真理やら、今の世の中ではわからない事になって来ます。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
まして、繻子の襟も、前垂も、無体平生から気に入らない、およそ粋というものを、男は掏摸、女は不見転と心得てる、鯰坊主の青くげだ、ねえ竹永さん。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
だつてさ、入つて行くといきなり腕をまくつて、やい不見転芸者!
— 牧野信一 『熱海へ』 青空文庫
欲しかつたら不見転の事さ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
」「へへへ、不見転と申しますと……」 骨董屋は贋物らしいてらてらした前額を撫でながら言つた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
「それあ何うしたつて、こんな処にゐるものには、悪い病気がありますからね、不見転なんか買ふよりか安心は安心だけれど……。
— 徳田秋聲 『或売笑婦の話』 青空文庫
東京は十二時になると、不見転以外は帰ってしまうが、大阪は、時として夜が更けると、雑魚寝があるし、席貸へ行って夜明かしもするし、――つまり、飽きる所まで、行きつくすことができる(尤も、そうなると十円では済まん)。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
作例 · 標準
計画も立てずに不見転で旅に出るのが、彼らしい唯一の贅沢だった。
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「不見転で買ったこの服、案外気に入ってるんだよね」
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投資を不見転で行うのは、あまりにリスクが高すぎる。
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標準
loose morals (e.g. of a geisha)
作例 · 標準
昔の文献には、客を選ばない不見転な女たちの悲哀が記されている。
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その界隈では、彼女の不見転な振る舞いが噂の種になっていた。
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不見転に身を持ち崩し、最後には故郷を追われたという。
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