蟠り
わだかまり
名詞頻度ランク #34217 · 青空 124 例
標準
bad feeling
文例 · 用例
また仏教の教養は、精神肉体の蟠りを取り去るのですから、相手によっては、優しくも無邪気にもなりますが、相手によってはまた磐石のようにしっかりして鎗先のように鋭くもなります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
) 笑い声や冗談に開け放たれた家庭の空気に育ち、心に蟠りなどは覚えたこともないお涌は、恋愛などという入り組んだ重苦しいものは、今の世にあるものじゃないと首を振った。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
」 これで数ヶ月の苦心が成就の果を結び、白川の肩の重荷が取り去られると思つて、外に何も蟠りのないことに安心して来たのであるから、妙に渋り勝な松村の詞を聞いてはあせり気味にならざるを得なかつたのである。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
) 笑ひ声や冗談に開け放たれた家庭の空気に育ち、心に蟠りなどは覚えたこともないお涌は、恋愛などといふ入り組んだ重苦しいものは、今の世にあるものぢやないと首を振つた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
だが空が和んで来て生毛のやうに柔く短く截れて降る春雨を傘に凌いで、内玄関から出て行くときには、桂子は均斉のとれた大柄な身体を、何の蟠りもなくすつくりと伸して、昼間は人目につくと云つて小布施を訪ねるのをとめだてするせん子を見返つて、「昼間堂々と行く方が、世間の噂に逆襲をして却つていゝんだよ」といつた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
斯る無邪気の労力をもて我はわが胸中に蟠りたる不平を抑へつ、疲れて帰る夜の麦飯の味、今に忘れず、老畸人わが往事を説きて大に笑ふ時、われは頭を垂れて冥想す。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
彼は膳に向はうともしないが火鉢の前にどさりと坐つた儘、例の蟠りの有相な容子をしては右手の人さし指を掛けてぎつと握つた煙管を横に噛んで居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
「おとつゝあ、喫べてえ物でもねえけえ、俺ら明日川向さ行つて來べと思ふんだ」勘次はまだ幾らか心に蟠りがあるといふよりも、こそつぱい處が取れ切らないやうで然も力めて機嫌をとるやうな容子であつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
長年の誤解が解け、ようやく二人の間にあった **蟠り** が消えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女は、かつての親友に対する **蟠り** をずっと抱えていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼の言葉には、隠された **蟠り** が感じられ、私は不安になった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite