忸
忸
名詞
標準
文例 · 用例
(忸怩たり)では書生流です、御案内。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
内心|忸怩としながらかうやつてどぜうの骨をしやぶつてゐるときには、あの忠告した坊主がほんたうは自分も食ひ度いのだがそれが食へぬので、あんな嫌がらせをいつたので、それを押して食つて居る自分を嗅ぎつけたら、うらやましくなつて、何か化性にでもなつて現れて来るやうな気がした。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
いままで恋愛ではないと云つてゐた小布施と桂子の交情に、桂子が顧みていくらか忸怩としてゐたことは、男からの体臭的慰安だつた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
尾佐はいまどこで寂しい白日の酒を忸怩として飲んでいるであろうか。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
」 感覚を佯ることに忸れた此女の情熱のうちに、どれだけの真実が含まれて居るのであらうか。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
私には冷淡に、妻にはますます忸れ忸れしくなつてゐる。
— 二葉亭四迷 『嫉妬する夫の手記』 青空文庫
妻は私には目に見えて冷淡になり、Oには目に見えて忸れ忸れしくなつた。
— 二葉亭四迷 『嫉妬する夫の手記』 青空文庫
」 的中星を指されて、自分は忸怩しながら、默ツて垂頭いてゐた。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫