唄方
うたかた
名詞
標準
singer in a nagauta performance
文例 · 用例
足下は唄方であったものを。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
置舞台の正面に、屋形舟が一隻、その右に、しだれ柳、黒幕の背景、右掛りに赤毛氈の床がしつらわれて、黒紋付姿の地方姐さん連が五人、見台に唄方が三人、三味線が二挺。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
[川しろじろとまじはりて]川しろじろとまじはりて、 うたかたしげきこのほとり、病きつかれわが行けば、 そらのひかりぞ身を責むる。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
〔川しろじろとまじはりて〕川しろじろとまじはりて、 うたかたしげきこのほとり、病きつかれわが行けば、 そらのひかりぞ身を責むる。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
ここにして集へる川の、 はてしなみ萌ゆるうたかた。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
何れはうたかたのはかないものと思って居ります。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
まず休んで、」 と三足ばかり、路を横へ、茶店の前の、一間ばかり蘆が左右へ分れていた、根が白く濡地が透いて見えて、ぶくぶくと蟹の穴、うたかたのあわれを吹いて、茜がさして、日は未だ高いが虫の声、艪を漕ぐように、ギイ、ギッチョッ、チョ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
お秋は夜とも分かず晝とも知らず朧夜に迷出でて、あはれ十九を一期として、同國浦崎と云ふ所の入江の闇に身を沈めて、蘆の刈根のうたかたに、其の黒髮を散らしたのである。
— 泉鏡太郎 『一席話』 青空文庫
作例 · 標準
例句