背進
はいしん
名詞
標準
文例 · 用例
存在を迎へる働きそのものは、主體にとつては、それの本來の自己主張(自己の存在の保存及び擴張)の基本的傾向に背進するどころか、むしろその傾向の最も自然的なる發現である。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
上将軍この丁度好い狭隘へ10345全軍を密集して背進させたのは、今から見ても、熟慮した計画でした。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
その背進が敗走に似ているのが、己には不愉快だ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
強力なる刺戟を反撥する餘儀なさと、世間の潮流と背進する寂しさとを知らないことである。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
やがて、陸続と、甲冑の団々たる群れと群れとが、今朝までの方向とは逆に、背進しだした。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
一途に直進して来た軍と、身をめぐらして、もとへ背進する軍とでは、すでに兵気において心理的な差がある。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
西へさして、背進を開始したのである。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫