店立て
たなだて
名詞動詞-サ変
標準
eviction
文例 · 用例
が、この提灯を貸したほどなら、夜中に店立てをくわせもしまい。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
前の晩に店立てをくったんで、寝処がない。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
愛吉が弥次馬に水を浴びせている内に、長屋中では火を消して、天井へもつかないで納まったにゃ納まりましたが、その晩の為体には怖毛を震って、さて立退いて貰いましょ、御近所の前もある、と店立ての談判にかかりますとね、引越賃でもゆする気か、酢のこんにゃくので動きませんや。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
まさかに店立ては食はせるとも云ふめえ。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
」「拙者も貴公に話があって参った」「まさか店立てではあるまいな」「大きに違う。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
しゃがんでいたお絃が、ゾッと肩をすぼめて、「ねえお前さん、こうしていると、夜中に店立てを喰らったようで、どう見ても、あんまりいい図じゃアないね」 ムニャムニャと茨右近が妙な返答をするから、見ると、喧嘩屋の先生、いつの間にか地べたに寝ッころがって、いい気持ちそうに白河夜船の最中とある。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
父さんに無理な請負をさせて、さんざん損をさせた上、家作を取上げたり、店立てを喰わせたり、その上三月も半歳も只で使ったり――」 お留はそう一気に言い続けてゴクリと固唾を呑みました。
— 縁結び 『銭形平次捕物控』 青空文庫
」「今は明いていないが、店立てを食わせれば直ぐ明く」「成程」「牛込に一軒家賃の値上げに応じないのがあるから、彼奴を追っ払っても宜い。
— 佐々木邦 『負けない男』 青空文庫