溜井
ためい
名詞
標準
文例 · 用例
「上水樋仕様」を見ると、大伏樋は高さ六尺、幅四尺五寸の、一種の地下溝渠で、周囲は大谷石で畳まれ、二町|隔きに四間四方の溜井戸が設けられてある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
地図に井の印がついていて、その傍に、「南部邸用水溜井戸」と朱書がしてある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
陰暗たる地下道の溜井戸の庭で、最後まで探訪記者の義務を果すために、淡い手提ランプの光を頼りにせっせとこの大事件の記事を書き綴っていた、あの颯爽たる姿が最後となった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
山清水の溜井に垢離をとって、白い下着に、墨の法衣をつけ、綽空は、叡福寺の厨から紙燈芯を一つもらって、奥の御霊廟へ一人すすんで行った。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫