花鉢
はなばち
名詞
標準
文例 · 用例
」 街に展いた窓の出張に置かれた洋紅色の花鉢を寝台の枕もとに持ってくると、夜の女は眸の快楽のために、「――その女房と云うのはどんな役目なの?
— 吉行エイスケ 『戦争のファンタジイ』 青空文庫
或る窓には赤い花をつけた花鉢が置いてあつた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
そして、その食卓の上には大きな花鉢に盛られた赤い薔薇が鮮かな色に映えてゐた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
そして枕もとの花鉢をのぞき込んで、葉陰にかくれた木札を見つけ、かなで書いた花の名を一つ一つ大きな声で読み上げた、その読み方がおかしいので皆が笑った。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
看護婦は毎朝これらの花鉢を室外へ持ち出して水をやってくれた。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
紙で包んだ花鉢をだいじにぶら下げて車にも乗らず早稲田まで持って行った。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
それがために花鉢は皆残して行く事にした。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
草花鉢を飾ったり、夏は花を封じ込めた氷塊がいくつもすえられていて、天井には大きな扇風器が回っている。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫