没船
ぼつせん
名詞
標準
文例 · 用例
「ああ、おれは二度まで沈没船に乗っていた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
おれは、その沈没船に代わってでも、また、この船員たちのためにも、船長とたたかう時が必ず来ると信ずる」と、波田は考えにふけった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
君も二度まで沈没船に乗っていたというじゃないか、その時に、もし万一君が死んでいたら、どのくらい君の家族は嘆いただろう。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
これの高じたものが沈没船引上げの魂胆となるのである。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
7 半年経つと、安治川での仕事が一段落ついたので、鶴富組の主人はかねて計画していた△△沖の沈没船引揚げ事業に取り掛ることになった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
今までなら身寄りの者はなし、喜んで潜らして貰ったんですが、どうも女房を貰っちまうと、五十尋の海はちょっと……」 △△沖の沈没船引揚げ作業は、前にもあるサルベージが手をつけて、失敗したことがあったので、次郎はそれを聴き知っていた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
敵の沈没船を引揚げるのに、お前らの身体はなんぼあっても足らへんネやぞ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
鶴富組の沈没船引揚げ作業はまだ了っていなかった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫